澤田伸大が4月24日~26日にかけてUAE(アラブ首長国連邦)で行われるアブダビワールドプロ2019に参加します。
この大会はUAEJJにおいて最も権威がある大会、つまり世界大会として位置づけられています。
大会の参加自体はオープンエントリーですが、今回私はトラベルパックを獲得し航空券とホテルをUAEJJに確保してもらって参加します。
UAEJJは一年間の大会の入賞をポイントレースとしてカウントしています。私はグランドスラム東京での優勝・グランドスラムロンドンでの準優勝のポイントで、アジア圏でポイント1位となりました。
その結果トラベルパックをいただけることとなりました。
このチャンス、モノにします!
今週の偶数日のベーシックテクニックはベーシックカリキュラムの最後、レッスン30のサブミッションとディフェンスです。
平成最後のストレートフットロックですね!(平成最後って言いたいだけ)
時代は令和へと変わりますが、カリキュラムは輪廻し続けます。来週はまたレッスン1からスタート!
キングオブマットとポラリスの間に、リフレッシュがてらロンドンの街を少し観光しました。
ロンドンは交通網が発達していて、電車・バスがわかりやすく便利でした。
バッキンガム宮殿での衛兵交代式を見たり
大英博物館でモアイ像などを見たり、
ゴッホの「ひまわり」等が展示されているナショナルギャラリーを訪れたり
タワーブリッジを渡ってみたりなど
時間は限られていましたが楽しむことができました。
またロンドンは訪れたいですね。ポラリスもリベンジしたい!
これにて遠征記は終わりです。

Photo by @rollingshutter_
その2はこちら
日曜日のキングオブマットが終わり、ロンドン観光などしつつしばしの休息。
ポラリスは3月15日(金)です。3月13日(水)にポラリスの運営が取ってくれた会場近くのホテルへ移動です。そして翌日の3月14日(木)に計量とフェイスオフ!
人生初のフェイスオフは乱闘などはなく和やかに終わりました(笑)

Photo by @yusukehayashi_

Photo by @attacktheback
試合は-62kg契約の道衣ありのサブミッションオンリーのルール。
サブミッションオンリーではありますが、サブミッションで決着がつかなかった場合は積極性を見て判定があります。
試合当日の3月15日(金)、会場にてロンドン在住の元TFメンバーのリョウセイさんと合流。セコンドはリョウセイさん!
試合前のアップのサポートもしていただきました。

Photo by @yusukehayashi_
私の試合はプレミリの一試合目。
「全選手入場!」のセレモニーの後、すぐに試合です。

Photo by @rollingshutter_
入場の時は観客のみなさんがハイタッチしてくれました。
とても良い雰囲気の会場でしたね。

Photo by @rollingshutter_
試合時間は10分。
中盤に一度パスされてからペースを取り戻せず、相手に終始サイドコントロールからサブミッションを狙われ続け判定負けでした。
得意のサワダバーにこだわりすぎた感じでしょうか。

Photo by @rollingshutter_
初めての外国でのプロ柔術の試合はこのようなほろ苦い結果に。

Photo by @yusukehayashi_

Photo by @yusukehayashi_
ですが、このような華やかな舞台で緊張せず自分の力をしっかりと出し切れたのは良い経験となりました。

Photo by @rollingshutter_
その上での敗北は必ず今後の糧になると確信しています。

Photo by @yusukehayashi_
そして、本日22日金曜日には早速次の試合、IBJJFパン選手権に向けて旅立ちます。
今回は芝本先生・山田さんとも一緒です。
良いご報告ができるよう全力を尽くします!
その1はこちら
アブダビグランドスラムロンドンの翌日はアブダビキングオブマットです。
「グランドスラムとキングオブマット、何が違うの!?」という方もいると思うので簡単に説明すると、グランドスラムはオープンエントリーで誰でも申し込めば出られるのに対し、キングオブマットはUAEJJから招待されないと出られないイベントです。
私はアブダビグランドスラム東京で優勝したのが評価され、招待していただきました。
さて、このキングオブマットはかなり厳しい戦いになることを予想していました。
なぜなら体重が-69kg以下だからです。しかも計量は前々日の金曜日ですので、試合当日の日曜日は実質ライト級くらいの重さの選手もいるでしょう。
私はライトフェザー級でしたら階級を上げて出ることは何回もありましたが、フェザー級以上はもちろんオープンクラスにも出たことがありません。
試合をする前に久しぶりに純粋な「恐怖」を感じました。
キングオブマットは参加者10人をまず5人ずつのグループに分け、上位2名ずつで決勝トーナメントを行います。
私はブラジル人選手3名・オーストラリア人選手1名と同じグループに振り分けられました。
初戦はブラジルの選手と。
ブラジル国内ではフェザー級で数多く入賞している選手、2017年には茶帯で世界王者の実績もあるようです。
結果は1度バスを許し3-0で敗退。
2試合目は前日のアブダビグランドスラムの-62kgで優勝している選手との試合。
躍動感のある動きが持ち味の選手で、ガードをしっかりと作る前にパスを重ねられ13-0で敗退しました。
ポジションを取ってからも動きは止まらずサブミッションを狙われ続けましたが、意地で守り切りました。
3試合目はオーストラリアの選手と。アブダビグランドスラム東京で-69kgで優勝している選手です。
パスの圧力を止めることが精いっぱいで、攻撃に移ることができず0-0のレフェリー判定負けでした。
後から振り返るとキングオブマットで唯一勝機のある試合で、一番悔しい敗北となりました。
4試合目はまたブラジルの選手。
IBJJFの世界選手権でもライトフェザー級の表彰台常連の実力者です。
日本人でも対戦したことある人も多く、みなさん「圧が凄い」と口をそろえて言います。
ですが、いざマットの上で対峙すると体のサイズも大きくなく「あれ?思ったよりも小さいぞ。これは止められるのでは?」と思いました。
試合が始まります。ダブルガードから相手が起き上がり、スタッキングパスから私の帯を持った瞬間でした。急に相手の力が爆発します。
その瞬間のつり上げのパワーはすさまじいものでした。横に回った相手を止めようと手を伸ばして相手の侵入を止めようとしたところ、その腕をストレートアームロックで取られてしまいました。
時間にするとわずか25秒。。。
こうしてアブダビキングオブマットは4戦全敗のグループリーグ敗退という結果に終わりました。
2日連続で試合し、また2日目は短いインターバルで4試合もするというのはなかなかない経験です。
集中力を保ち続けるのに私はとても苦労しました。
決勝リーグに行った選手はみな最後まで高い集中力を保ち繊細な攻防をし続けていたのが印象的でした。
こうして2日に渡るアブダビグランドスラムとアブダビキングオブマットは終了!
恐れていたケガもなく、5日後のプロ柔術ポラリスに気持ちを切り替えます。
その3へ続く