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Mitsuyoshi Hayakawa

パスガード三種の神器

By | 池袋 | 2017/10/19 | No Comments

パスガード三種の神器。

トライフォースにおいてはニースルーパス(ニア、クロス)、そしてスタッキングパスになります。
(これに関しては、どこの流派であってもほぼそうだと思いますが。)

ただしトライフォースの場合は、その三種の中でも必ずニースルーパスを先に指導しています。これはDVD「アートオブ柔術」の時からそうです。伝統的なグレイシースタイルではスタッキングパスを最初に学びます。なのでアートオブ柔術で逆説を唱えるのはちょっと怖かったです。

己の未熟さをいつでも改めることができるよう、アートオブ柔術の発表後も15年間考察を続けましたが、スタッキングパスを先に教える合理的な理由は結局分かりませんでした。よって私は今もニースルーパスを先に覚えるものとして指導しています。

強力なのはスタッキングパスだと思います。なのでこれは使いやすさ、覚えやすさ、シンプルさという観点でのお話です。

仮説ですが、おそらくコンバットベースがハブポジションとして存在していなかった頃の名残りではないかと思います。伝統的なグレイシースタイルでは、クローズドガードが割れたらすぐに片手を股の間に差し込んでいく技法が多いです。何なら片手を差し込むことによってクローズドガードを割る技法もたくさんあります。私も色々な方法を習いました。

しかしトライアングルチョークに対してはいずれもかなり無防備な状態になります。”先の先”を取れればスタッキングが勝つのですが、カウンター狙いの相手だと、片手だけを股に入れた瞬間に”後の先”を取られてほぼ勝てません。よって私は早い段階でそれらの技法を全て捨てました。

ニースルーパスの長所は、重力に従って膝を下に落とすだけ、ということです。セットアップの時点で下から上に足を持ち上げる動作が必要なスタッキングパスよりも、自然の摂理に適っており負担が少ないです。初心者が使う技としては最も簡単であると考えています。

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ネクストステージ2017

By | 博多, 大阪, 新宿, 池袋 | 2017/10/12 | No Comments

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2017年11月から池袋本部にてマスターカリキュラムのクラスをスタートさせる予定です。

ベーシックもアドバンストも、アカデミーにおける試用期間を経て修正点をあぶりだし、完全にブラッシュアップした作品をオンラインにアップロードしました。

マスターカリキュラムも120%完成しているので、20%を削ぎ落とす必要があります。クラスで実際に指導しながらその見極めを行って参ります。

これでトライフォースのカリキュラム三部作がようやく完成します。全450種類、マルチフィニッシュ分の技もカウントすればおよそ500種類のテクニックが一覧化されます。

ちなみにマスターカリキュラムにも、ベリンボロや50/50は相変わらず出てきません。あえてそうしたわけではなく、限られた枠の中で、単純に入れる余地がありませんでした。

カリキュラムにはトライフォースにおける”水と空気”のようなものしかラインナップしていません。ベリンボロも50/50も、なきゃないでまあ生きていけるというのが現在の私の実感です。

多くの人にとって最大公約数的なテクニックであるかどうかも重要なポイントです。カリキュラムのテクニックは、あくまでも同体格で標準的な柔軟性の相手に掛けることを想定しています。

よってインストラクター自身や、一部の会員にとって非常に困難と思われるムーブメントが含まれる技は、当然除外してあります。

飛び付き十字固めであるとか、側転パスガードであるとか、そういった類の技もそうですね。知りたい人は新明先生に教えてもらって下さい。

カリキュラムにはないその他のモダンテクニックは、レギュラークラスで各先生から得意技を習ったり、TFオンラインのテクニックライブラリーやパッケージ作品を視ることにより補って下さい。というかYouTubeを視て下さい。流行り技は大抵見つかるでしょう。

さてベーシックカリキュラムは2010年にはクラスで試験運用を開始し、2014年末に書籍&DVD化しました。

ベーシックを作るのには5年の歳月を要しましたが、それを作りながらアドバンストの内容も80%は固めていたので、アドバンストはその2年後の2016年末には発表することができました。

そしてアドバンストを作りながらマスターの内容も80%は固めていたので、TFオンライン公開後から1年以内にマスターカリキュラムの配信を開始することが出来ました。

同時進行の期間を考慮せずにおけば、制作期間はベーシック5年、アドバンスト2年、マスター1年ということになりますので、ベーシックを作るのが一番難しい作業でした。何度も挫折しそうになりました。しかし根気よく諦めずに続けていればいつかは終わるものですね。

カリキュラム三部作の全アップロードが完了した後は、また新たな基軸としてセルフディフェンスのプログラムもまとめたいと考えています。これは帯昇格等には全く関係ないスピンオフのようなものです。スターウォーズ本編に対するローグワンのようなものでしょうか。

帯制度のコラム等でも過去に何度か書いておりますが、トライフォースがセルフディフェンスを全面に押し出す方向性というのは考えていません。それならばグレイシー系列のアフィリエイトを目指さなければ筋が通りません。

セルフディフェンスのプログラムは、増え続ける護身術セミナーの需要にトライフォースが独自に応えていくためです。企業から、警備会社から、学校から、様々なニーズがあります。早川、渡辺、中山、新明、エーゲン以外にも、セルフディフェンスを教えることが出来る指導者を育成する必要があります。グレイシーのクラシック護身術をベースとし、あくまでも早川が考案したプログラムということになります。

ナオさんが残してくれたセルフディフェンスのレガシーであるJJSD、今では五反田でのみ運用されていますが、新プログラムの完成後、JJSDは一旦リセットさせてもらう予定です。また新たな検定をご用意致します

今そこにある危機

By | 大阪, 新宿, 池袋 | 2017/10/10 | No Comments

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2017年10月に豊島区立長崎小学校で実施させて頂いた護身術セミナーの模様です。

ありがたいことに年内に小学校での護身術セミナーのオファーはさらに2箇所から頂いております。

学校での講習会はもちろん無償でと毎回申し出ていますが、自治体?からいくらか謝礼が出るルールになっていることが多く、その場合は頂いた謝礼で、指導者メンバーでありがたく昼食だけ頂いております。

企業向けの護身術セミナーは年内にあと5回ほど開催する予定です。大手警備会社さま、神戸トヨペットさま、T-KIDSシェアスクールさまをメインクライアントに、グループレッスン、プライベートレッスンを含め、こちらはビジネスとしてしっかりやらせて頂いております。

年内にやることはまだまだ一杯です。トライフォースでは、町道場としての地域へのスポーツライフの提供と、社会貢献とのバランスを重視しています。

最近はとにかく護身術のニーズが高いです。危険が身近に感じられる世の中となり、多くの方がそういった場面に実際に直面する機会が増えてきたこともあるでしょう。

まずは意識改革から。危険は現実にそこかしこに存在している、そのことをしっかりと認識してもらうことが、身を守るためのスタート地点であると私は考えています。

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山田秀之、パン・パシフィック柔術2017へ出陣!

By | 新宿, 池袋 | 2017/10/06 | No Comments

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山田秀之がパン・パシフィック柔術2017に参戦します。10月下旬にオーストラリア第二の都市メルボルンにて開催されます。

太平洋・オセアニア地区の最大トーナメントとして昨年よりスタートし、IBJJFランキングポイントも2倍率に指定されている大会です。

TFコンペティションクラスで共に汗を流す、フィジカルスペースの大塚博明くんも参戦予定とのことです。

二人の健闘を期待しています。

トライフォースのみなさん、山田の応援をお願い致します!

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ブラジリアン柔術 四段

By | 池袋 | 2017/10/02 | No Comments

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国際ブラジリアン柔術連盟(IBJJF)公認のブラジリアン柔術四段になりました。

三段と何が変わるのか?何も変わりません。極めて形式的なものです。

四段の資格は昨年すでに有していたのですが、IBJJFのデータベースに登録されたのはつい先日のことでした。よって先日自分で帯にストライプを巻き、セルフ昇段を実施しました。私にストライプを巻いてくれる人はいません(笑)。

五段昇格は2021年の予定です。

サドルポジション

By | 池袋 | 2017/09/30 | No Comments

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本日は日本ブラジリアン柔術連盟(JBJJF)の審判部長の植松先生とルールの確認会を行いました。
(植松は私の外弟子でもあり、呼べばいつでもすっ飛んできてくれます!)

私は2010年までJBJJFの審判部長を務めておりましたので、その後もルールに関しては二代目の桑原先生、三代目の植松先生とは緊密な連携を欠かしてはいませんでした。

しかしアジア柔術2017の試合において、いくつか気になった裁定がありましたので、実際に植松先生を呼んで現状の解釈について確認しました。サドルポジション、あるいはハニーホールと呼ばれるポジションにおける反則の定義についてです。

結論として、私のこれまでの解釈に特に変更はありませんでした。安心しました。

ポジションの名前こそありませんでしたが、これらのレッグロックシーケンスは、2000年頃にはすでにアレッシャンドリ・パイヴァ先生から私は伝授して頂いておりましたので、トライフォースにおいても、エビ蔵や上山さんなんど、この技法を得意とする弟子が多くおります。

今後マスターカリキュラムでレッグロックのレッスンを配信していく上で、競技会で反則となってしまう技を教えてしまわないように、しっかりと再確認したかったというのもありました。

これで撮影と配信に備えることが出来ます。

ただし収録予定であった「クロスフットロック」はグレーゾーンということで収録を見送ることにしました。実際の試合動画などを見ても、反則負けになっている試合と、勝利宣告を受けている試合、両方が散見しております。リスクを避けるためにカリキュラム化は控えます。

ちなみにベーシックカリキュラムにおける、バックコントロールに対するダブルフットロックの名前を”ダブルフットロック”という名前にしておいたのは、後にクロスフットロックを収録する予定だったからです。

先々のことまで考えてベーシックカリキュラムを作り込んでおりました。

誰がために帯は締める

By | 池袋 | 2017/09/29 | No Comments

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トライフォースではスパーリングの最中に解けた帯を締め直す際の暗黙のルールが決まっています。会員のみなさん、そして各支部の代表者のみなさん、今一度ご確認下さい。

壁際でのブレイクや、その他のタイミングでブレイクした時は、解けた帯、または解けかけた帯を締め直す必要は特にありません(もちろん締め直しても良いです)。マットの端の方へパッと放り投げます。これは昔ながらの文化ですね。

しかしサブミッションでタップしたあとは、帯をしっかり締め直してから再開しましょう。タップを取られた方は残り時間で何とかタップを取り返したいわけですが、惰性でやるのはよくありません。

「勝負あった」ということを両者共に一度しっかりと認識し、気持ちをリセットさせてから仕切り直しましょう。

タップを取った方は「まぁ落ち着けよ」というオーラを醸し出しながらゆっくりと帯を締め直す権利が与えられます。余裕を装いつつ呼吸を整えて相手の逆襲に備えてましょう。

トライフォース赤坂、始動!

By | 池袋 | 2017/09/26 | No Comments

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2017年9月3日にオープンしたトライフォース赤坂です。それを祝してオープン記念セミナーを開催させて頂きました。

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私からまず冒頭でみなさんにご挨拶差し上げたあと、早川光由、芝本幸司、山田秀之による実技指導を行いました。

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セミナー後は多くのメンバーで1時間30分みっちりとスパーリングを行いました。

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左がトライフォース赤坂のオーナーであり本部会員でもある堀鉄平さん、中央は早川光由、右がトライフォース赤坂ヘッドインストラクターの伊藤”エビ蔵”俊亮です。

スーパービジネスマンとして法曹界で今や知らぬ者なき存在となった堀さんは、一方で”闘う弁護士”として柔術ベースのテクニックを駆使してアウトサイダー等で活躍してきたMMAファイターでもあります。

この度、赤坂に建設された自社ビル内においてトライフォースの支部を設立してくださいました。本当に嬉しく、そして心強く思っています。

トライフォース赤坂の大躍進を期待しています。

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韓国セミナー ソウル編 D.Kへの黒帯授与

By | 池袋 | 2017/09/22 | No Comments

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トライフォースソウルのセミナーの冒頭では、DKことキム・ドンギュンに黒帯を授与しました。

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事前にスンソンに相談し、DKの意見も聞いた上で今回の授与を決めていましたが、生徒のみなさんにとってはサプライズだったようです。どよめきが起こっていました。おめでとう。

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私が語ったことは、要約すると以下のようなことです。

「DKと出会ったのは2013年頃であったと思います。その時にすでに茶帯でした。相当に長い年月茶帯を巻いていることになります。その事からも、彼が柔術における幅広い知識と技術をすでに有していることは間違いありません。また彼の生徒には、アジア選手権などのIBJJFのビッグトーナメントにおけるメダリストが多く居ります。これは彼が優れた指導者であることの証明です。良い指導者には黒帯を巻く責任があります。紫帯の生徒もたくさんいるようですし、彼らをあなたの名の下に昇格させることもあなたの責任です。」

続けて行われたDKのスピーチは、韓国語でしたので何をしゃべったのかは全く分かりませんでした(笑)。

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セミナーでは、早川はパスガードディフェンスを、芝本はボトムからのLLD(ライイングレッグドラッグ)を披露しました。

女性の参加者も多く、サオリンがスパーリングでたくさんの女子に胸を貸していました。

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