ふと見たらテクニック検定の合格者が60人を超えていました。
手探りではじめたテクニック検定のシステムも、徐々に段取りが整い、軌道に乗ってきました。
もちろん、合格者の影には散っていった兵どもが夢のあとが有ります。引き続き合格を目指してトライして下さることを期待しています。
先日、関係者との会話の際に「トライフォースには帯昇格テストがあるんですよね?」と聞かれました。おそらくテクニック検定のことかな?と思いました。
誤解のないように書いておきたいのですが、テクニック検定は帯昇格テストではありません。
テクニック検定に受かったからといって帯が昇格するわけではありませんし、帯が昇格しないわけでもありません。
関係ないわけでもないですが、それ自体が帯昇格に直結しているわけではありません。評価の一部分ということになります。
テクニック検定に合格することの最大の価値は「私はテクニック検定に合格しました」と言えることだけです。
検定の価値は、当事者がそこに価値を置くかどうかということに尽きます。それは野菜ソムリエでも漢字検定でも資格は何でも同じだと思います。一般向けに検定を開放出来ているのも、帯昇格テストではない為です。
一方で、テクニック検定には、これまでアカデミー側が握っていた帯昇格に関する全権の一部を、生徒さん側に託すという狙いもあります。
出席カードによる練習回数のチェックもその一環です。必要要件を定めることによって、こちらが帯をあげたくてもあげられない、そういった状況をあえて作っています。
年功序列や名誉、貢献度で帯を授与することは、現在のトライフォースのシステムでは不可能になります。
余談ですが、帯授与のタイミングを検討している時、あるいは帯授与式の直後などに、以下のような言葉を聞くことは少なくありません。
「僕は帯の色には興味ありません。楽しみながら続けられればそれで良いです。」
「最強の白帯って格好よくありませんか?それを目指していました。」
「今の帯で大きな試合に出て勝ちたかったのですが・・・仕方ありません。」
帯昇格が長期間保留されていた為か、あるいは帯昇格の気恥ずかしさから言っているだけかもしれませんが、本心の可能性もあります。本人にとって不本意な昇格なのであれば、こちらとしても残念です。
このように、こちらが相手の本心を慮ったり、腹を探ったりしなければならないのも、帯授与に関する全ての権限を我々が抱えているからであると私は思いました。
よって生徒側にもいくつかのボールを渡しておこうという考えに至りました。それがテクニック検定であり、出席カードになります。
これらの制度により、本人の意思がどこにあるか、ある程度わかるというわけです。
今の帯でまだまだがんばりたい人は、テクニック検定を受けないようにして下さい。昇格させられてしまうかもしれません。気をつけましょう(笑)。