各地で活躍する支部長の皆さんに焦点を当てていく【支部長インタビュー】シリーズ。
第四回目は、トライフォース関空・岩出・和泉、3支部の代表を務める三宅康幸さんです!
・まずはこれまでの職や柔術歴など、自己紹介をお願いします。
こんにちは。トライフォース関空及び岩出、和泉の代表の三宅 康幸です。
少し長くなるかもしれませんが、お付き合いいただければ幸いです。まず経歴を簡単にご説明したいと思います。私は小中高と栃木県の足利市で過ごしました。その後大学から今に至るまでは関西地方で生活をしています。
学生時代は柔道をやっていました。高校時代はインターハイなどにはチームとしては出場していたのですが、私は万年補欠で、もっぱら打ち込み要員として大会には出場しておりました。大学は三流校でしたので、レギュラーにはなりましたが。
大学4年の時に、全国大会に出場する権利を得て、有終の美と思い出になればと意気込んでいたのですが、試合前の練習中に膝を壊し、そのまま選手生命は終わってしまいました。就職し格闘技とは無縁の生活を約8年ほど過ごしたのですが。
仕事にも慣れ、このままサラリーマン生活を続けるのかな、と思ったときに心の喪失感を感じました。このまま終わりたくない、という想いにかられ、インターネットで検索し通いやすい柔術サークルに通いだしました。今思うと、柔道の全国大会に出られなかったことが、心のどこかに引っかかっていたのだと思います。
その柔術サークルはKOシュートジム寝屋川という岡晃一郎という方が主催されているサークルでした。その後、サークルがコブラ会に吸収されたので青帯の頃にコブラ会の所属になりました。紫帯まではコブラ会に所属し、その後、岡さんが新たに道場を設立するというので、私も参画し岡柔術の所属になりました。岡さんとは一緒に、全日本大会に東京まで遠征したり、アメリカに試合に行ったりと良い思い出がたくさんあります。
道場は京都、寝屋川、堀江、生野に道場があり、私は生野で指導をすることになりました。これが現トライフォース生野の前身であり、指導人生のスタートでもありました。その後、岡柔術が解散したので私はそのまま生野の道場を引き受け、ソルホスト柔術と名称を改め、代表として活動を始めました。この岡柔術で茶帯まで習得し、黒帯はソルホスト柔術の時に習得しました。
2016年に泉南市で柔術サークルを設立し2019年に常設化するに至りトライフォースに加盟し現在に至ります。柔術歴は、かれこれ20年ちょっとになります。
・元々は大阪府泉南市でサークル活動をされており、そこからトライフォース関空をスタートさせたのですね。加盟のきっかけとしては、どのようなものがあったのでしょうか。
前記のソルホスト柔術(現トライフォース生野)で平日は指導していたのですが、週末は自宅のある泉南市で過ごすことが多く、指導だけでは、自分の練習がなかなかできないので、自分の練習を中心にし、選手としてもう一花咲かせようと、泉南市でサークル活動を始めました。私のような週末は自宅で過ごす柔術家が練習に参加するかと思い、最初は指導はせず、スパーを中心にやろうと思っていたのですが、初心者が中心の練習になってしまい、また来られる方も熱心に取り組まれているので、私も真剣に教えるようになり、いつしか自分が活躍するから、皆が活躍するサポートをするにシフトチェンジしていきました。
徐々にメンバーも増えていき、指導をメインにするならサークルで活動する意味もなく、2019年に常設化を決めました。その常設化の際に、私自身は今までとは違い(それまでは強さがすべてで、試合による結果しか求めていませんでした)テクニックのカリキュラム制度や検定制度を取り入れた新しいシステムを構築しようと思い、今まで自分が培った技術やノウハウを体系化する作業に取り組みました。
しかし、この作業は思っていた以上に、時間と労力を費やす作業で、私はすぐにあきらめてしまいました。そんな時、このサークルに練習にきていた現トライフォース住之江の代表の伊達先生、それまで面識のあったトライフォース大阪の川本先生よりトライフォースの事をお聞きし、調べていたところ私が求めていたものはすべてトライフォースに集約していることが分かり、自分でシステム構築するするよりは、この素晴らしいシステムに参画し広めていくことで自分の夢を実現しようと思い、トライフォースの加盟を決意いたしました。
・加入前はトライフォースにどのようなイメージを持っていましたか。また、加入によって何か良い変化はありましたか。
トライフォースのことは、もちろん知っていました。初めて買った柔術のDVDも早川総代表のものでした。
自分が加盟する以前も技術やシステムを体系化されているチームだとの認識はありましたが、自分で携わるようになってから、さらに成熟度の高さには驚かされました。試合に出て結果を残したい方だけではなく、柔術の技術のみを体系的に学びたい方や女性の方の入会も増え、会員様の年齢や性別の幅も増え、幅広くの会員様にご入会をいただけるようになりました。
・昨年6月に和歌山県でトライフォース岩出がスタートしました。更に、今年8月には新しく大阪府でトライフォース和泉がスタートしています。道場オープンに込められた思いがあれば教えてください。
もともと泉南市のサークルを立ち上げた時も南大阪に柔術道場は少なく、柔術にとっては未開の地になっておりました。週末を自宅で過ごす時に、もし近くに柔術道場があり、練習時間、内容が確保できるのであれば、サークルを立ち上げることもなく、トライフォースに加盟することもなかったかもしれません。そう思うと、未開の地であったことに感謝の念は堪えません。
関空(泉佐野)、岩出(和歌山)、和泉で3店舗目になるのですが、柔術に出会えた事で幸せにな人生を送れる人が一人でも増えたら、それは私の幸せでもあります。幸せな空間を共有できるように、これからもより良い柔術の環境作りに精進してきたいと思います。
・3支部のオーナーとなった現在でも、トライフォース生野ではインストラクターとして活躍されているのですね。生野では、障がいがあってもブラジリアン柔術の素晴らしさを感じて欲しいという思いの元、知的障がい者・児対象のサポートクラスも行っているようですが、クラスの様子はどうですか。
今は滅多に行くことはなくなりましたが、オーナーの久田先生には、よくお話は伺っております。久田先生はご自身でも柔術をされており(茶帯)障がい者施設も運営されておりますので、トライフォース岩出でもサポートクラスを実施する際もアドバイスをいただきました。
トライフォース生野のサポートクラスメンバーも少しづつ増えて、技術力も上がっているそうです。サポートクラスでは知的障がいに限らず、障がいがあっても、皆が夢を描ける社会、強さと優しさは比例する、をモットーに日々練習に打ち込んでいます。
柔術はテクニックの数は多い反面、制約が少なく自分に合ったスタイルを選択できるので、好きな分野を突き詰めたい、伸ばしたい方には、比較的合っている競技だと思っています。コロナ渦前は、サポートクラスの子供たちが出ることが出来る大会を実施しようと、年一回柔術大会を企画運営しておりました。
サポートクラスだけではなく、白帯、青帯だけの団体戦も実施しており、初心者の登竜門的な位置づけで人気を博しており、『柔術を全く知らない人も楽しめる大会』『安心して家族も連れていける大会』『出場する選手にも優しい大会』をコンセプトに、音楽やダンス、アートやワークショップ、フードブースなどエンターテインメント要素を盛り込んだ柔術イベントでしたが、コロナ渦により現在は中断しております。いつか復活できる日が来れば嬉しく思います。
・最後に、今後の展望を教えてください。また、近隣の柔術家・全国のトライフォースの皆さんにメッセージをお願いします!
3店舗(泉佐野、岩出、和泉)を基盤に、柔術、トライフォースの良さを広められれば良いな、と考えています。
和泉は来年(2025年)より常設化しますので、さらにこの地域の柔術を盛り上げていければと思います。
また、トライフォース関空は関西空港の対岸に位置していますのでビジネスや観光などで、お近くにお立ち寄りの機会がございましたら、ぜひお立ち寄りください。
トライフォース関空 KIX
指導者:三宅 康幸 Yasuyuki Miyake
住所:大阪府泉佐野市上町3-1-31-2F
TEL:080-1492-5110
Web:https://tsumugu.me
トライフォース岩出 Iwade
指導者:三宅 康幸 Yasuyuki Miyake
住所:和歌山県岩出市中島中島601-6
TEL:050-3575-5110
Web:https://www.triforceiwade.com
トライフォース和泉 Izumi
指導者:三宅 康幸 Yasuyuki Miyake
住所:大阪府和泉市和気町2-3-7朝日プラザシティレンタルスタジオBigTree
TEL:080-1492-5110
Web:https://www.tri-force-bjj.com