鈴木和宏 Kazuhiro Suzuki
1994年2月26日生まれ。秋田県出身。
幼少期は運動全般が苦手であったが、父の勧めで地元の町道場で柔 道をはじめ、秋田工業高校柔道部時代はインターハイ団体戦に正規メンバーとして出場した。12年間取り組んだ柔道の中で、寝技への特別な関心と楽しさを感じるようになった。大学では運動から離れたものの、柔術の存在を知り、興味を抱き続けた。
22歳で上京し、東京都庁に公務員として就職した際に、柔術を始める決意をした。「どうせなら一番すごい先生に習いたい」と考え、早川光由先生のトライフォースへ入門した。雰囲気の良さと質の高い指導に魅了され、練習を重ねる中で大会優勝を果たしていった。
都庁勤務時代は、防災や土木分野での仕事に携わるも、仕事の意義とやりがいの間で葛藤を抱えていた。柔術への情熱と本格的に指導 者として歩む夢のため、2019年にキャリアを転換。柔術家としての道を選んだ。
2022年の黒帯昇格後は、SJJIF世界王座獲得、JBJJF全日本選手権の2連覇を達成し、国内トップ選手としての地位をす ぐに確立した。そして2025年にトライフォースの本部である池袋ヘッドインストラクターに任ぜられた。
道場では「柔術を通じてすべての人に居場所を提供したい」という思いを胸に、初心者から上級者まで、それぞれの目標やスタイルに合わせた丁寧な指導を心がけている。
鈴木には、慎重で保守的な性格だった一方で、自分を変えるための挑戦を重ね、現状を打破してきたという自負もある。一人ひとりに柔術の楽しさを伝えるとともに、その思いを会員の皆様と共有して いくことを目標としている。